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親知らず
今回は、親知らずに関して書きたいと思います。
親知らずは、第3大臼歯で20歳前に生えてきます。しかし、経験上9割の人は生え方に問題が起きています。イラスト写真のように、多くの方が横になって生えており、それによって虫歯や歯周病、歯並びの乱れが起きています。このような症状がある場合、あるいは今後起きそうな場合は、早めに抜いたほうが良いです。年をとるにつれて骨硬化が起こり、歯が抜きづらくなりますし、歯周病で骨吸収が起きると、骨は元には戻らなく腫れやすくなります。結果、第2大臼歯も失う可能性が高くなります。しかし、次のイラスト写真のような場合、抜くかどうかを考えることもあります。
もともと下顎の親知らずは、下歯槽神経に近いところにありますのでレントゲン写真(2次元)をみて、親知らずの根の先と重なって見えることがあります。このような場合はCT(3次元)で再度確認します。CTをみても完全に重なっている場合は、抜くのをやめるかまたは2回法(歯根部は数ヶ月後に抜歯)をおこないます。
以上のように、親知らずはまっすぐ生えていないとあまり役にたちません。しかし、例外もあり、まっすぐ生えてなくても異常な症状がなければ、ブリッジの支歯や移植歯として使えることもありますので、お手入れはしっかりしておきましょう。
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