-
仮歯のまま放置しておくとどうなる?
歯科助手の三浦です。
今回は、仮歯のまま治療を中断するとどんなトラブルが起こるのか、お話ししたいと思います。
大体の患者さんは治療が完了するまでしっかり通院してくださるのですが、
「仮歯と言われたけど、形も色も問題ないし、安上がりだからこのままでいいや」と、
来院されなくなってしまう方がときどきいらっしゃいます。
仮歯は「とりあえずの歯」です。
そのまま放置してしまうと、治療開始前よりトラブルが大きくなってしまうこともあります。起こりうるトラブルをいくつかご紹介します。
トラブル1 いつ外れるかわからない
仮歯はその後の治療で外すことを考慮して、通常よりも弱い接着剤でとめています。
そのため食事中などに突然取れたり、割れたりすることがあります。トラブル2 むし歯になる
仮歯は外すことが前提のため、何ヶ月も経過すると徐々に接着剤が溶けてしまい、その隙間からばい菌が入り、むし歯ができる原因となります。トラブル3 色が変色してくる
仮歯の材料に使われているレジン(樹脂)はやわらかく、水分などと一緒に汚れも吸収してしまいます。
はじめは綺麗に見える仮歯でも長期間使っていると、変色して見た目が悪くなってしまいます。トラブル4 すり減るのが早い
仮歯に用いられる材料は、最終的に取り付ける補綴物よりやわらかい材料でできているため、特に奥歯はすり減ってしまいます。それによって噛み合わせが変化すると、作製した補綴物が合わなくなり、それまでの治療が無駄になってしまいます。トラブル5 口臭を引き起こす
仮歯についた汚れや、接着剤が溶けてできた隙間に入りこんだ汚れから臭いが発生し、口臭の原因になります。治療が後戻りし、結果的によけいな費用と時間がかかってしまう、ということにならないためにも、
治療が完了するまでしっかり通院しましょう!型を取ってから1ヶ月以上来院できない場合は、治療前にあらかじめ先生にご相談ください。
スタッフブログドクター・チームスタッフのブログ