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症例8:上顎小臼歯 ダイレクトボンディングによるMI治療
今回は、ダイレクトボンディングによるMI治療に関して書きたいと思います。
ダイレクトボンディングは以前にもご紹介したように当院のHPにページがございますのでご参照ください。M.I.とは『ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)』の略で、歯の治療において、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなったところだけを削除して修復する治療法です。
現在歯科界では、2000年『国際歯科連盟』によって提唱された『M.I.』の治療法が大きく浸透してきています。
出来るだけ歯を削らず、出来るだけ神経を取らず、生まれもった歯を出来るだけ残して、歯の寿命を長くすることをコンセプトとしています。写真は、左上4,5番目(ミラー像)の歯に虫歯があります。(5番目はすこし分かりづらいかもしれません)MI治療を考えない治療ですと、虫歯以外の健全歯質も削合し型を採り、インレーという金属あるいはセラミックでできているものを入れる必要がありました。しかし、写真くらいの大きさの虫歯でしたらダイレクトボンディングで十分可能なのです。もちろん、熟練した技術と設備、材料が必要です。当院では、材料は普通のCRよりも硬く、色につやがあるもの(自費になりますが、セラミックなどに比べるとかなり低価格です)をつかっております。状況にもよりますが余剰にに削らない治療が大事だと私自身は考えております。
治療内容 ハイブリッドレジンペーストで歯の形を作り光で固めて強度を出し、磨いてつやを出し、自然な歯の形態を作り見た目を回復する方法。 治療期間 1回 材質 グラディアダイレクト 治療本数 1本 費用 18,400円 x 2歯(税込み) 主なリスク
副作用- 極端に強い力や衝撃が加わると欠けたり取れたりすることがある
- 経年的に変色や劣化してくる可能性がある
セラミック治療症例セラミック治療などの治療例