• 歯根嚢胞摘出と歯根端切除

    こんにちは院長の岩永です

    今回は、歯根端切除術に関してお話ししたいと思います

    歯の神経を除去した後、何らかの原因で根の先端部分に細菌がたまり膿んでしまうことがあります。痛みが出る場合もありますし、無痛性の場合もあります。基本は、再根管治療をおこないますが、嚢胞の大きさや、根の状態をみて外科的に手術をしなければならないことがあります。

    今回は歯根端切除術症例がございますので参考にしていただければと思います。

    ①嚢胞除去

    ②歯根を明示

    ③根尖部を切除

    嚢胞が3歯以上またがる場合は、局所麻酔のみでは厳しいときもありますので、大学病院を紹介いたします。嚢胞が大きく死腔も大きくなる場合はペンローズドレーンを挿入し、排膿路、洗浄路を確保します。骨が再生するまで約半年は経過を観ていきます。

     

     

  • 舌の腫瘍

    こんにちは、院長の岩永です。今回は、舌の腫瘍に関して話したいと思います。

    風邪を引いたときや、疲れているときに口内炎ができやすいように、舌も体の不調が現れやすい器官です。また、歯列不正やくいしばり、義歯の不適合、歯の鋭縁などで傷がつきやすい器官でもあります。慢性的に刺激が加わり続けると、細胞が異型化し、時として悪性腫瘍に進行することもあります。

    また別に、舌を前歯にあてる癖や、気鳴楽器などで舌の先にしこりができることがあります。いわゆる魚の目、タコみたいに上皮が角化した状態です。痛みはないけどストローを使う時に邪魔くらいな感覚ですが、大きくなると発音にも影響がでてきます。

    今回は舌尖部にできた舌の良性腫瘍を切除した症例をご報告させていただきますので、同じような症状でお困りの方で治療をご希望の方は、ご連絡よろしくおねがいいたします。

    術前

    術中(レーザー照射)

    術後10日

     

    治療期間 1日
    治療部位
    費用 保険診療
    主な留意点 ・悪性腫瘍との鑑別が必要である

    ・深部まで器具が進みすぎると、神経や血管に傷をつけてしまい、後遺症がでる可能性がある

     

  • 矯正 エクストルージョン


    術前

    虫歯が進行し、歯質上端が歯肉縁下深くにある。この場合、このまま被せ物を作製すると、清掃が難しいため、プラークが歯肉縁下に残り歯肉の炎症につながるため、抜歯の適応になる。歯を残して噛めるようにするためには歯質を引っ張り上げ、歯質上端が歯肉縁よりもやや上に出てくることが理想である。

    術前

    術中 2週に一度、来院していただきゴムを交換する。

    ゴムを交換

    1カ月半くらいで、歯肉縁より上に延出してきたのがわかる。

    延出

    土台を作製

    土台

    被せ物を装着

    被せ物

    治療費 エクストルージョン 55,000円(税込み)
    土台 ファイバーコア 19,800円(税込み)
    被せ物 メタルボンド 88,000円(税込み)
    デメリット 歯根が短い歯に行うと動揺が強くなり、咬合時に疼痛を伴う可能性がある。また、歯ぎしり、食いしばりが強い方は装置破損の可能性が強いため不適応である。

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