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子供の虫歯 学校の歯科検診だけでは安心できない?!
歯科助手の三浦です。
新学期が始まり、小中学校では健康診断のシーズンですね。歯科検診も実施され
当医院にも「学校の検診で紙をもらった」という子供たちの来院がみられる時期です。
同じ虫歯でも、大人と子供では進行速度が違うことを知っていますか?
乳歯や生え替わったばかりの永久歯は大人の歯よりやわらかく、虫歯にかかるとどんどん進行してしまうのです。
つまり、早期発見・早期治療がとても重要。お子さんは、自分ではお口の変化に気づきにくいということも考え、親御さんが日々しっかり見てあげるとともに、歯科医院でのプロの目によるチェックも定期的に(3、4ヶ月に1回)受けるようにしましょう。
時々あるのが、
学校の検診では虫歯なしと言われたのに、歯科医院で虫歯が見つかった!
反対に、歯科医院で虫歯と言われたが、学校では虫歯なしと言われた!
というようなことがあります。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
皆さんは、専門家である歯科医師が診るのだから、学校の検診も歯科医院での検診も同じだと思っているかも知れませんが、実は学校の歯科検診にはいくつか不利な点があります。
1.時間が短い
学校検診では多くの子供を診るので、1人にかけられる時間が短く、じっくりみることが困難です。
2.見えにくい環境
多くの場合、お互いに向かい合わせに椅子に座って、歯科医師がお口の中をのぞき込む形で検診します。
この状態ですと、口の中が暗くて非常に見えづらいのです。特に上の奥歯などは歯科医院で見るのとは全然違います!歯科医院では、あお向けになって頭の角度を適切にし、無影灯(影ができない仕組みを備えたライト)で見るのでよく見えます。
これらの理由から、学校と歯科医院での検診結果に違いが生じてしまうのです。
誤解しないでくださいね。けして学校の歯科検診がだめだと言っているわけではありません。
ふだん歯科にかかる習慣がないお子さんにとっては、学校検診が歯科を受診するきっかけになります。
学校から歯科への受診をすすめられたら なるべく早く受診するようにしましょう
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