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なかなか治らない抜歯後のドライソケット
こんにちは、院長の岩永です。今回はドライソケットに関してお話ししたいと思います。
例えば、歯を抜いた後に通常なら抜歯窩に血餅ができ、骨の露出を防いでくれます。しかし、ドライソケットになりますと血餅ができず骨の表面が常時露出するため、お水や風など低刺激でも痛みを伴います。最初は、抜歯したことによる痛みで区別はできないのですが、あまり痛くなかったのに後から痛くなってきたときはドライソケットを疑います。
血餅ができない原因として
①うがいのし過ぎで血が流れてしまった
②煙草を吸う
③他の疾患が原因、あるいはもともと血が止まりにくい体質
④抜歯したときにあまり出血しなかった
①から④の予防として
①’あまり血が出るからといってうがいをし過ぎない
②’抜歯後、1週間ほど禁煙する
③’循環器内科で検査する 今後、抜歯するときは、歯科医に報告する
④’再生療法(CGF)を考慮する
④’の再生療法について
遠心分離機416G
患者さまから採血をして、遠心分離機で血液成分を分離してCGFという治癒を促進する成分を抽出し、親知らず、インプラント、歯周外科治療時の骨再生などに用います。
この遠心分離機416Gで作り出すCGF(再生ゲル)により、骨や歯ぐきの治癒を早める効果が期待できます。
この黄色いゲル単体で、歯ぐきや骨にあてがった後に縫合したり、骨補填材に混ぜたりして使います。患者さんご自身の血液から生成されるものなので、人工の材料よりも安全性が高く、骨が出来るのをより早めたり、傷口の治りをより早めたりする効果が期待できます。
このCGFによる再生療法に関しては、歯科医師による診査・診断で使い分けを行っております。
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