- 親知らず付近が痛い
- 親知らずが斜めに生えてきている
- 親知らずが気になる
放っておくとどうなるか
親知らずの痛みは早めの受診を。痛みが出ている場合は、一つ手前の奥歯も虫歯になっているケースが多々あります。そうすると親知らずの抜歯処置だけでなく、虫歯の治療も必要になり、余計に手間も時間もかかってしまいます。
大体のケースを抜いています
当院での親知らずのケースですが、大病院に紹介したことはほとんどありません。十数年やってきて2~3名だったと思います。親知らずの痛みでお困りの方はご相談ください。
大学病院の口腔外科出身だから、できることがあります
大学病院時代を含め、今まで数多くの親知らずの抜歯経験を積んだきた口腔外科出身だからこそできるテクニックや工夫があります。
痛くない注射
また最初の注射を痛く感じないようにするための「無痛麻酔」の方法も取り入れ、大人の方はもちろんのこと、お子さんの治療にも好評をいただいております。
親知らずの抜歯料金と通院回数
親知らずの治療で気になるところは、抜歯にかかる治療費(お金)と時間(治療回数)だと思います。以下に、およその金額と回数をお知らせいたします。
①回目 初診 | レントゲン、CT(上顎や簡単な親知らずは初診で抜くこともあります) |
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②回目 抜歯 | 埋まっていない親知らず:2,000円くらい 水平埋伏の場合:4,000円くらい |
③回目 消毒 | 化膿しないよう消毒をします |
④回目 抜糸 | 縫合した糸を取ります |
の計3~4回になります。
- ドライソケットで治りが悪い場合は5~6回かかります。
- 上記は、目安となり、個人差によって回数や金額は前後する場合があります。
よくある質問Q&A
痛みはないけど気になります
「私の親知らず、痛みや日常生活に支障は特にないけど、抜いたほうがいいでしょうか?」
このようなお声もたまにですがお聞きします。そのような場合でも抜いたほうがいいかどうかの診断のみの診療もお受けしております。お気軽にご相談ください。
大学病院で抜かなきゃいけないんですか?
当院で抜けるかどうか、の診断をしております。まれに時間がかかってしまうようなケースは大学病院をご紹介させていただいております。
その理由として、抜歯処置に時間がかかるため、麻酔が効かなくなってくる事、抜いた後、痛みが中々ひかない事、…等々が挙げられます。
抜けないケースのポイントとしては、親知らずが埋まっている深さや位置にあります。骨を削り、分割しなければならず、患者さんのお身体の負担も大きくなってしまいます。
安全な診断・処置を行えますか?
当院では、ケースにより院内に設置のCTでの撮影を行っております。親知らずの根っこが下顎の神経に近い場合などは、CT撮影を行わせていただくことがございます。より安全に親知らずを抜歯処置するための精密な診査・診断を行っております。
親知らずの基本 7つのポイント
親知らずとは
「親知らず」とは、一番後ろの歯です。(第三大臼歯、智歯とも言います)
親知らずは生えてくる場合と生えてこない場合(最初から無い場合)があるのですが、抜歯してしまった方が良いことが多いです。
しかし、親知らずを抜かないで残しておいた方が良い場合もあります。
親知らずを抜歯する理由
親知らずの生え方によっては歯磨きをきちんとすることが不可能な場合があり、そのような場合には将来的に虫歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高く、最悪の場合は隣の健康な歯を巻き添えにしてしまうため、早めに抜歯しておくことが推奨されます。
また、親知らずが虫歯になってしまった場合、一番奥の歯なので治療器具が届きにくく、その後のメインテナンスも難しいので、治療をしたとしても高確率で再発します。
そのため、親知らずが虫歯になったら治療をせずに抜歯をするというケースが多くあります。
親知らずを抜歯したほうが良い場合
- 手前の歯と同じように生えてきているが、歯磨きが上手に出来ない場合。
- 中途半端に生えていて、歯の一部だけが見えている場合。
- 横向きに生えてきている場合。
- 骨の中に完全に埋まっているが、レントゲン写真上問題がある場合。
- 歯並びを悪くする恐れがある場合。
親知らず周辺の解剖学的形態。
親知らずの周りに炎症が起こっている状態です。
親知らずの周囲はブラッシングが難しく、常にプラークが付着しやすい状況です。
親知らずに押された歯が移動して歯並びを乱す場合があります。
親知らずを抜歯しなくても良い場合
- 手前の歯と同じように生えてきていて、歯磨きも特に問題なくできる場合。
- 骨の中に完全に埋まっていて、レントゲン写真上問題が無い場合。
- その他、特に悪影響を及ぼすことがないと判断された場合。
親知らずを抜かずに取っておくと、将来手前の歯が抜けてしまった場合にブリッジの土台や移植歯として使える可能性があります。
親知らずが歯ぐきの中に埋まっている状態です。
他の歯に影響を及ぼさなければ経過観察を続けましょう。
親知らずを抜歯する時期
親知らずを抜く場合には、出来るだけ早い方が良いです。20代・30代が良いでしょう。
その理由は以下の通りです。
- 虫歯や歯周病になって痛みが出てしまうと、麻酔が効きにくくなる場合があります。また、一度痛みや腫れが引いてからではないと抜けません。
- 若い時の方が、骨が軟らかい為抜きやすいので侵襲が少ないです。
親知らず抜歯の手術時間
30分~1時間半程度で終わります。親知らずの状態により大きく異なります。簡単な場合には普通の歯を抜くのと同様にすぐ抜けますが、歯の大部分が骨の中に埋まっていたり、歯と骨が癒着してたり、歯の根の形が複雑だったりすると抜くのにもかなりの時間がかかります。穴がふさがるまでは3ヶ月ほどかかりますし、基本的に抜いた後の骨は多少凹凸になります。専門医の治療が必要な場合は紹介させて頂きます。
- 親知らずの周囲を切開します
- 生え方によっては、一度に抜くことが出来ないので歯を分割する事もあります。
- 歯と歯ぐきの間にエレベーターという器具を差し込み、歯を脱臼させます。
- 歯肉を縫合します。
後遺症・リスク
親知らずを抜いた後のリスクについて話します。
- 痛み:2,3日がピークで1週間程続く事があります。
- 腫れ:2,3日がピークで1週間程続く事があります。
- マヒ:抜いた方の口角付近、口唇、舌の知覚性、運動性のマヒが出ます。
症例によっては、1~3ヶ月で治ります。長引くと治るまで何年もかかります。切ってしまうと一生治りません。 - 皮膚のあざ:2~3日ぐらいたつとあざが浮かんでくる事があります。
青色になって黄色になって治っていきます。