当院では、以下のような歯周組織再生療法を導入し、歯ぐきや歯を支える骨の回復治療を行っております。
骨造成で用いるCGF
遠心分離機416G
再生療法用の遠心分離機416Gを導入しております。患者さまから採血をして、遠心分離機で血液成分を分離してCGFという治癒を促進する成分を抽出し、親知らず、インプラント、歯周外科治療時の骨再生などに用います。美容外科に用いられるものとして有名で、歯科でも導入の進んでいる機械です。
この遠心分離機416Gで作り出すCGF(再生ゲル)により、骨や歯ぐきの治癒を早める効果が期待できます。
この黄色いゲル単体で、歯ぐきや骨にあてがった後に縫合したり、骨補填材に混ぜたりして使います。患者さんご自身の血液から生成されるものなので、人工の材料よりも安全性が高く、骨が出来るのをより早めたり、傷口の治りをより早めたりする効果が期待できます。
以下のようなケースに
- 親知らず抜歯後の治癒促進に(抜歯窩にあてがう)
- インプラント治療時の骨造成時に
- 歯周外科治療時の骨再生に
- 歯ぐき移植時の再生促進に
このCGFによる再生療法に関しては、歯科医師による診査・診断で使い分けを行っております。
リグロス(歯槽骨の再生)
リグロスは歯周病が進行して、歯の周囲の歯ぐきや骨が溶けて下がってしまった場合に、その箇所に再生材料をあてがい歯槽骨を回復させる治療法です。このいわゆる歯周組織再生療法には、GTRやエムドゲインなどさまざまな方法がありますが、当院ではこのリグロスも導入しています。
- 歯周病で歯ぐきが下がってきた場合
- 歯周病などで歯ぐきの周りの骨が一部溶けてきた場合
- 咬み合わせが強く当たり、歯ぐきの骨が溶けてきた場合
…などなど歯科医師による診査・診断をしっかり行ったのち、このリグロスが使えるかどうかが決まります。
リグロスはbFGFという創傷治癒力を高める成分として有効性と安全性が確認されている薬剤です。歯槽骨を再生したい部位にあてがい縫合して待つことで再生を促します。効果には個人差があります。