-
MFT療法(口腔筋機能療法)
こんにちは。歯科衛生士の奥住です。
矯正治療のイメージとして、歯の表面にブラケットという装置を付けて、ワイヤーを通し、約1ヶ月に1度調整し、2,3年して終了というものがあると思います。
しかし、幼児期や学童期では装置を付ける前に可能な限り、習癖を除去したり、口腔周囲筋の機能訓練をすることによって、歯並びやかみ合わせを改善できる場合があります。
これを、MFT療法(口腔筋機能療法)と呼びます。
歯並びが悪くなる原因は
・口呼吸・指しゃぶり・舌癖 など
小児期にみられる癖が影響しているといわれています。
歯並びが悪いとこんなことになります。
○虫歯や歯ぐきの病気になりやすい
○物を噛みにくい
○正しくはっきりとした発音がしづらい
○顔が歪んで成長してしまう
○心理的な影響を与える
○肩こり頭痛の原因になる
このように、歯並びの悪さが体全体に影響を与え、
ストレスや原因不明の病を引き起こすこともあるのです。
MFT(口腔筋機能療法)に用いる装置の1例をご紹介します。(以下のマウスピースで必ずしもすべてが理想的にいくものではありません、特に患者様のご協力が必要となります。また、症例によっては適さないこともございます。)
・トレーナー
5歳から永久歯が生えそろう頃までに使用できる矯正装置で
・上顎前突(出っ歯)
・過蓋咬合(かみ合わせが深すぎる)
・開咬(前歯がかみ合わない)
・叢生(歯が重なりあっている)
の治療に用います。
かみ合わせや舌の位置を誘導しながら、同時に鼻呼吸のトレーニングもできるようになっています。
歯並びだけでなく、正常な嚥下(食べ物ののみこみ)やいびき防止の効果もあります。
日中1時間以上と就寝中に装着します。
・小児用マウスピース
3歳頃から始める事のできる矯正装置で
反対咬合の治療に用います。
「歯並びを治す」というよりも、「子供の顎の成長を利用してかみ合わせを正常なものにしようとさせる」という目的で使用します。
基本的には就寝中に装着します。
いつが矯正治療のタイミング?
まずは永久歯が生えそろう前にできる矯正治療を行い、改善効果が薄いと感じられれば通常の一般矯正を行う。
といった流れが理想的だと思います。
お子様の歯並びが心配だなと感じましたら、ぜひご相談下さい。
スタッフブログドクター・チームスタッフのブログ