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歯科のレントゲンの安全性
歯科衛生士の長谷川です。
今回はパノラマレントゲンについてお話しします。
パノラマレントゲンとは歯科の検査に使用されるレントゲンの一種
です。上は眼窩(目の周囲)から下は下顎オトガイ部(下顎) までの広い範囲を一度に撮影することが出来ます。 パノラマレントゲンから確認できること
①虫歯の有無、大きさ
②歯周病の進行度
③親知らずの有無や状態
④歯の神経の有無
⑤顎の骨の中にある病気
⑥顎の関節の状態(顎関節)
⑦上顎洞の状態(副鼻腔)
⑧歯科の治療歴
⑨過剰歯の存在
⑩欠損歯の確認
などがあり、一枚のレントゲン写真から多くの情報を得ることができます。
パノラマレントゲンは X線と呼ばれる放射線を使って撮影されます。
放射線と聞くとマイナスなイメージを持つ方もいるかもしれませんがパノラマレントゲンで受ける放射線量はほとんど害のない程
度です。 私たちは日常生活している中で微量の放射線を受けています。
これを自然放射線といいます。自然放射線から被ばくする量は年間2. 1ミリシーベルトといわれており、パノラマレントゲンから被ばくする量は0. 02ミリシーベルトほどしかありません。 撮影時には防護エプロンを着用するので被ばく量はさらに減ります
。 防護エプロンは鉛が入っており着用すると重いですが被ばく量を1 00分の1にすることができます。 歯や歯ぐき、顎の異常は外から見えないケースがあり、目視では確認できない部分を確認することが可能となります。被ばく量に関しても健康を害することはほとんどありません。
パノラマレントゲンは、口腔内全体の状態を診断するのに大変役立ちます。
当院ではメンテナンスに来られている方に虫歯や歯周病、またその
他の病気の早期発見のため、数年に一度はパノラマレントゲンを撮影することをお勧めしています。
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